水槽だ。
半年くらい前から魚を飼っている。その激動の半年を振り返ろうと思う。
事の発端は長男DIE-ROCKが生き物好きなことだ。
大型ホームセンターに行った際、フグが居た事から「飼いたい」と。
「貯金しろ」にべも無く断ったつもりだったが、嫁と結託して貯金を始めてしまった。
フグは海水や汽水で飼うらしく(後に淡水のフグも居ることが判明)飼育が難しい事と、ヒーターやら何やら設備に金がかかりそう。(もうこの時点でやる気の無さがにじみ出ている)しかしDIE-ROCKが成績がよかったり私が可愛そうな事をしてしまったりして大幅に資金を補填してやり、機材の安価さと飼育しやすい
(後でこれが大間違いという事に気付く)だろうという理由から金魚を買ってやる事にした。
30センチの水槽セット一式を購入する。
昔と違い、フィルターも手入れが簡単だし、最近流行の外掛け式と呼ばれるフィルターはエアレーション(ブクブクと同じ効果)もする。音もほとんどしないし、便利な物が出来たと感心していた。
よし、これで終わったとほっとしていたのもつかの間、
敵もさるもの。しばらくして近所の人からメダカを貰ってきた。
何故か20センチ水槽の飼育セットを購入。
さらに嫁が知り合いから青メダカをもらってくる。(今まで飼っていたメダカはヒメダカと判明した。)
まぁ、意欲もあんまり無いし死んでしまうだろうと高を括っていたのだが。
まぁ、一匹も死なずに生きているのである。
メダカに到っては生態系が確立しているのか、水換えもしたことないし、なくなった水分だけ補充しているのにも関わらずもう、ビンビンに泳いでいる。
後でわかったことだが、バクテリアという奴が、成育に重要な役割を果たしているようなのだ。
フィルターなんか薄茶色になってグズグズなのにと思っていたらその茶色いのはバクテリアが繁殖している証拠らしく、メダカ達にとっては好環境の証なのだそうな。
巻貝が大繁殖しているが、別に生態系を壊すほど水槽内に迷惑をかける訳でも無し、繁殖するに任せている。 ( この辺りが素人のいい加減さ)
問題は金魚だ。
実はこの金魚、手軽に手に入る(縁日の金魚すくいなど)割には管理が難しいのだ。
以外に熱帯魚も含む観賞魚の中でも中型の部類に属すらしくグッピーやメダカと較べると確かに大きい。アロワナや鯉と較べると小さいのだが、さすがはフナの亜種。
中型がピッタリと来る。
そして
大喰らい
糞が多い
すなわち煩わしい。
単純に水槽が汚れるのが早い。
生態系がどうとか、バクテリアがどうとか、お構いなし。
とにかく汚れるのだ。
底床(水槽の人たちは水槽の底に引く砂利などを総称してこう呼ぶ。)の濾過効果のある濾過砂利を使用しているが、そんなの一切関係ない。
白くにごったりしないが、水は2週間もすると黄色い色になる。
ガンガン喰うし、ウンコはいっぱいしやがるし、飼育水の交換もバクテリアの繁殖の為と大量に水を交換すると水中のPhが急激に変化するので、せいぜい半分しか交換できない。
そうすると10日ごとに水を交換する事になる。
手桶で交換するが、その時水槽内が攪拌され底床に溜まった糞がブワ~ッと舞い上がる。
キ~~~~ッ!!となる瞬間である。
まぁ、キ~~ッとなるのは金魚達なのだが。
さすがに可哀相になる。
飼育している金魚は子供と嫁のリクエストからピンポンパール(昔の幼児番組のような名前だ)
を4匹飼っている。
ころころして愛嬌があり、人気のある金魚なのだ。
何となくこの頃から心境が変化し始める。
大型ホームセンターに行った際、ペットショップが中にあり、魚コーナーが結構でかい所で水槽の水換えと砂利の掃除が出来る便利な物を発見する。
早速購入したのだが、ふとあたりに目をやると何やら小さな瓶に魚が入っている。
ベタ(闘魚)だ。
この魚は何とか器官(ミステリアスだったかエクスペリエンスだったか・・・?)てのがあって、空気を直接体に吸収する器官を持っているらしく、ブクブクとか何も必要なくて飼育できるらしい。
オス同士同じ水槽に入れると死ぬまでケンカするのでランブルフィッシュって言うそうだ。
ファイティングスピリッツ溢れる魚。
漢(おとこ)は独りでロンサムロード。
飼育の手軽さも気に入り2匹購入。
しかも自分用。
金魚の水槽もお掃除ラクラクになったし新しい仲間も増えたし(やや、言い回しもフレンドリー)
いいんじゃない。と。
しかしこの頃から冬を迎え始める。
どうもベタの様子がおかしい。1匹が元気が無い。
翌日☆にしてしまいました。
(水槽業界の人々は逝かせてしまうとこう表現する事が多い。)
早速調べた所、ヒーターをして26℃に管理してやるといいとある。
室温で十分育てられるとあったが、嘘じゃん。
コンチクショ~!
外部式パネルヒーター『ピタリ適温丸型』即、購入。
すまぬ、赤色のクラウンテール、君の死は無駄にしない。
君の色にちなんで綴りは違うが、ツェッペリンと名づけよう。
・・死んでからかよ。
続いて金魚水槽も雲行きが怪しい。
ピンポンパールは外タレ(中国産など)は水温が24℃くらいで飼育されているらしく、ヒーターの管理が望ましいそうな。うちのパールは(ジャニスのアルバムのようだなぁ)国産でヒーター管理は必要ないと言っていたのにも関わらず、生態の傾向なのか、昼間人がいないせいもあって、水温が異常に低そうだ。(温度計もつけてない。酷い飼い主だ!反省。)
餌の食いつきも悪いし、水底でじっとしている事が多い。
普段、愛嬌があるゆえに非常に心苦しくなってくる。
ヒーター(定温型)購入。
お優しい限りである。
当然、連中は元気を取り戻し、猛然と食欲が復活する。
第二次糞害戦争勃発。
水替えと掃除の日々を繰り返す。
この頃からお勉強をし始めて、フィルターの容量が足りない事が判明する。
簡易式では容量が足りない。
上部式(簡易式を大掛かりにしたような装置。それなり五月蝿いと聞く。)なり、外部式(濾過能力が強力らしく、やたら静か)が必要かなぁと思い始める。
上部式と較べて外部式は高価らしい。外部式は濾過装置が密閉式なので上部式と較べてエアレーション(空気を取り込む機能)が弱い。
さらに出費が予想される。
しかし、ここまで来れば意地である。
可愛いパール共の為一発発起してプロジェクトを発動させようではないか!
題して『綺麗な水槽プロジェクト』
今月の頭に家族で船橋に宿泊した際、ホテルの向かいに大きなショッピングモールがあり、そこに大きなペットショップがあった。
旅行気分も拍車を掛けたのだろうが、そこで外部式フィルターと水槽がセットになった商品を発見する。
即購入。
やたらめったら丁寧で詳しい店員のおかげで底床を掃除する魚も居るという事実も判明する。
ドジョウである。
普通はコリドラスやオトシンクルス(ナマズの仲間水槽の掃除屋さんで有名)を選ぶのが妥当なのだが、コチとら金魚飼育に気合を見せる侠気満載の私。
純和風で行く。
と言う事で縞ドジョウにした。(アルビノは嫁が気持悪いとの事。)
雰囲気を出すのに流木なんかも購入してみた。
帰宅して早速開封してみると、なんと3灯の蛍光灯も付いているではないか!
早速勉強すると水草の飼育が可能なライトらしい。
Co2の添加や施肥、いろいろ問題があるが、今度はプロジェクトの施行期間。がんばって『綺麗な水槽』を作る為には金も努力もつぎ込んでやる。
初期と較べてあきれるほど姿勢が180度回頭している。
実は30cm水槽の時、水草を入れたのだが、カボンバやアナカリスを除いて高額水草は全部ダメにしてしまった経歴がある。
リベンジだ。
地元のペットショップに赴き、濾過砂利を追加購入。どうもこの砂は魚の糞や水草の枯葉などとケミストリーを起こし(俺はケミカルブラザースの方が好きだが、)水草の肥料に変化してくれるという器用な奴らしいのだ。
さらに蛍光灯を使用するとコケが増えると解ったので、掃除集団の純和風ヤマトヌマエビを5匹購入。
水質も『綺麗な水槽』を目指す事にした。
水草を勧めてもらうままに色々購入(この辺は変な名前ばっかでよく解らない。)
ヒーターも温度調節付きの物を購入。
さらに魚の火傷防止の為カバーも購入。
優しさが垣間見れる。
・・・自分で言うな。
温度計も購入し、色々考え、水槽導入の為濾過槽の濾材も吟味して・・・・
完成したのがこれだ!
半年いろいろあったが、自分も含めてこんなに変化するもんだと感心した。
これが現在の 『綺麗な水槽』だ。
しかし、ここからが茨の道になるとは思いもしなかったのだ。
どうも水草飼育と金魚飼育は相性が悪いそうなのだ。
金魚は水草を喰らうらしいし、遊んで引っこ抜くみたいなのだ。
これからの格闘は随時レポートしていくつもりだ。
何で俺って困難な選択するのかなぁ。
YESのThe FISHを聴きながら。
にほんブログ村
|
古い日記にもコメント気軽に入れてください。リンクフリーです。
by sevens-door
S |
M |
T |
W |
T |
F |
S |
|
|
|
|
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
|
31
|
|
|